新潟県長岡市を拠点に活動する「アトリエZen」の企画展
print works―
舟見倹二+外山文彦 展
開催にあたって

(外山文彦)


print works「舟見倹二+外山文彦」展を開催いたします。

美術家・舟見倹二(1925年上越市高田生‐2020年)は新潟県立近代美術館や国外の美術館等にも収蔵される“シルクスクリーン技法による版作品”をはじめ、工芸としての木の器、明治期建築「高田偕行社」の復元図面作製等建築に関わる仕事など、多方面に活躍されました。本展ではそのなかの「版」の仕事を取り上げ、外山の作品とあわせて構成します。
“print works”として開催する発想は、私自身、昨年の個展からSeries of print worksと題した「和紙へのプリント」作品を始めたことが機になっていますが、氏の作品世界を、ファンの多い長岡でも回顧する機会をとの思いが背景にあります。その観点からギャラリー2階の喫茶コーナーには、舟見が版作品に移行する前の1975年まで取り組んでいた、これまであまり広く公開されることのなかった油彩作品を併設展示します。
その油彩画は長岡銀行の建物を描写した25歳時の作品から東京芸大時代、自由美術に出展していた1960年代のものなど、いずれも小品ながら作家の軌跡を見る貴重な作品群となります。合わせてお楽しみいただけましたら幸いです。



舟見倹二 FUNAMI,Kenji (1925-2020)
1952年 東京芸術大学美術学部工芸計画部研修生
1953年 油彩作品発表(~’75)
1978年 シルクスクリーンによる版作品発表
パブリックコレクション:新潟県立近代美術館、新潟市美術館、ティコティン日本美術館(イスラエル)、クラコウ美術館(ポーランド)など。当地長岡市に於いても長岡市立中央図書館の「版画コレクション」に収蔵されている。

外山文彦 TOYAMA,Fumihiko
新潟県長岡市在住[プロフィール
●近年の活動
個展/2020年 長岡市 TWOOL GALLERY(「アトリエZen in TWOLL GALLERY」と称した画廊企画イベントのvol.1として)、2022年 十日町市 ギャラリー湯山(東京在住現代美術家巳巳氏とのW個展企画として)
2022年 名画を使った二人展(長岡造形大生との二人展/長岡小嶋屋CoCoLo長岡店)、outdoors-indoors 弥彦・野外アート展の作家展(gallery SAI/新潟県燕市) ほか
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アトリエZen1999年設立。展覧会やアートイベントのプロデュース、アートスペースのコンサルティングにたずさわる。企画した主な展覧会に「ONE Mart EXPRESS」「柏崎復興祈念アート展」「クライズム展〜蔵のなかでの現代アート」「エックス展〜若きクリエイターたちの自由表現」など多数。コーディネーターとして「弥彦・野外アート展」(新潟県弥彦村)、生誕100年記念・立川晴一絵画展(長岡市美術センター/2021年)などに関わる。企画立案した主な展示スペースとして、2004年の長岡市たつまき堂倉庫以降、新潟市酒店ギャラリー・エスクィント、蕎麦店「長岡小嶋屋」(CoCoLo長岡店、銀座ニューメルサ店)など多数。





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